接骨院長を逮捕、保険会社から現金だまし取った疑い 事故で軽傷の男性らに施術したように装う/川越署
2019/11/06/00:00
保険会社から施術料名目で現金をだまし取るなどしたとして、県警捜査2課と川越署は5日、詐欺と詐欺未遂の疑いで、川越市藤間、「ふじひろ接骨院」の院長(43)を逮捕した。
逮捕容疑は、交通事故で通院した20代と30代の男性2人に施術をしていないにもかかわらず、2017年10~11月ごろ、施術料として計約37万円を東京都内の保険会社に請求して詐取。さらに同年12月ごろ、計約34万円を請求してだまし取ろうとした疑い。
同課によると、12月の請求は保険会社が見破ったため未遂に終わった。現金は院長が管理する銀行口座に振り込まれていた。
男性らは17年8月22日、入間市内で乗用車同士の交通事故に遭い、軽傷を負った。同接骨院にはその後数回通院したが施術は一切されていないという。院長は男性らが数十回通院して施術をしたように装っていた。
保険会社が18年5月ごろ、川越署に相談。今年7月に告訴を受理して捜査していた。
院長は「通院日数を水増しして保険会社に施術費を請求した」と容疑を認めているという。
他の保険会社からも同様の相談があることなどから、県警は余罪について調べる。