さいたま市立新病院、12月29日に開院 精神科、歯科口腔外科など加わる 外来診療は20年1月から
2019/11/09/00:00
さいたま市は8日、老朽化などに伴い同市緑区三室に建設を進めていた市立病院新病院を12月29日に開院すると発表した。外来診療は2020年1月6日から開始する。清水勇人市長は同日の定例会見で新病院について「超高齢化社会でも、市民が地域で必要な医療を受けられる地域完結型医療の要として、信頼される病院を目指したい」と述べた。
病院は本館(地上10階)が鉄骨造などで、別館(地上3階)は鉄筋コンクリート造。敷地面積は4万8789平方メートル、延床面積5万4238平方メートル。
診療科目は精神科、歯科口腔外科などが加わり29科。病床数は現行の567床から70床増え637床となる。
救急医療の充実を図り、救急用病床20床を増床し、重症救急患者の受け入れ体制を充実させる。手術室も現行の7から12室へ増加、精神科身体合併症病棟も新設する。
地域がん診療連携拠点として、放射線治療機器の整備や緩和ケア病棟も新設する。
また感染症への対応として、感染外来の新設や専用エレベーターも設置。災害拠点としては地下水による飲料および生活用水の確保や、非常用発電機の容量拡張なども整備されている。
竣工(しゅんこう)式は12月14日で、市民向け内覧会を同15日に行う。