埼玉新聞

 

俳優・室井滋さんら4人のユニットがライブ 笑って泣けるほっこり温かい舞台、さいたまで2月3日

  • しげちゃん一座(やどかりの里提供)

 絵本作家としても知られる俳優室井滋さんら4人のユニット「しげちゃん一座」が2月3日午後1時から、さいたま市浦和区の埼玉会館小ホールで「絵本と音楽とトークライブ」を開く。同市で精神障害がある人を地域で支える活動を行う公益社団法人「やどかりの里」が主催。

 「しげちゃん一座」は、室井さんと絵本作家の長谷川義史さん、ジャズ・サックス・フルート奏者の岡淳さん、ミュージシャンでマジシャン、絵本「ねこのピート」や「えがないえほん」の翻訳書が10万部を超え、翻訳家としても活躍する大友剛さんがメンバー。一座は全国各地の公演で、自作絵本の読み聞かせやマジック、音楽など、盛りだくさんの演目で客席を笑いの渦に巻き込んでいる。

 今回も絵本「しげちゃん」「おならまんざい」「ねこのピート」などを朗読。サックス演奏やおしゃべりを交え、会場と一体となった多彩なパフォーマンスを行う。

 「しげちゃん」は室井さん作の自伝的絵本で、絵は長谷川さん。「しげる」という男の子のような名前の女の子が自分の名前を嫌い、母親にその思いを伝える。だが、母親から名前に込めた思いを聞き、自分の名前が好きになるというストーリー。

 同ライブ実行委員会事務局の宗野文さんは「思い切り笑って泣ける舞台はほっこりと温かい。身近な人たちへの思いが込み上げ、一人一人が大切にされるべき存在だと感じることができる」と話す。

 やどかりの里では市内に住む場や働く場、憩いの場を点在させているが、利用者の高齢化も進んでおり、住む場などの不足感もあるという。増田一世常務理事は、売り上げの一部で「みんなで安心して暮らせる場を広げたい」としている。

 チケットは一般3500円、子ども2千円。

 販売、問い合わせは、やどかり情報館(電話048・680・1891)へ。

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