埼玉新聞

 

バーンと衝撃…バイク2台と車の死亡事故、残骸が50メートル飛び散る 陸橋が近く普段から猛スピードの車も

  • 反対車線の歩道に突っ込んだ乗用車=2日午前0時半ごろ、蕨市南町

    反対車線の歩道に突っ込んだ乗用車=2日午前0時半ごろ、蕨市南町

  • 反対車線の歩道に突っ込んだ乗用車=2日午前0時半ごろ、蕨市南町

 1日午後8時ごろ、蕨市南町3丁目の県道で普通乗用車1台と原付バイク2台が衝突する事故があり、最初に車とぶつかった原付バイクを運転していた男性が死亡。3人が重軽傷を負った。

 蕨署によると、中国籍の無職男性(27)=川口市=が運転する乗用車が、対向から進行してきた原付バイクと衝突。その弾みで、対向から来たもう1台の原付バイクとぶつかった。車は反対車線の外灯と街路樹に衝突して停止した。

 この事故で初めに衝突したバイクの運転手、会社員男性(67)=川口市西青木2丁目=が搬送先の病院で死亡が確認された。

■交通量多い道 速度出す車も

 現場はJR京浜東北線西川口駅から北西方向に約600メートルの場所で、道路脇に住宅などが立ち並ぶ地域。路上には約50メートルにわたって大量の遺留物が散らばっており、事故の衝撃を物語っていた。

 当時自宅にいた近隣住民の女性は「バーンという音を聞いて、数分後にはけたたましいサイレンがしばらく鳴り続けた」と振り返る。女性によると、現場道路は陸橋近くで交通量が多く、直線で見通しも良いためスピードを出して走る車を見かけるという。

 女性が知る限りでは、ここ数年間でほかに2件の事故が発生しているとして「現場道路は裏手にある中学校の通学路でもある。今後、子どもたちが事故に巻き込まれないか心配」と表情を曇らせた。
 

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