ご当地うどんサミットに14万人、郷土の魅力詰まった1杯を食べ比べ 熊谷開催の最終年、締めくくるGPは
2019/11/18/00:00
個性豊かなうどんが味を競う「第9回全国ご当地うどんサミットin熊谷」(同実行委員会主催)が16、17日、熊谷市上川上の熊谷スポーツ文化公園にぎわい広場で開かれた。30店が出店し、郷土の魅力が詰まった1杯を提供。2日間で計14万人(主催者発表)が来場し、熊谷開催最終年を盛大に締めくくった。
来場者はご当地うどんを食べ比べ、気に入った店舗に票を投じた。昨年グランプリに輝いた地元の「熊谷うどん」は3位に入賞。グランプリは「上州牛の炙(あぶ)り釜玉」(群馬県)、2位は「ガマゴリうどん」(愛知県)だった。
家族4人で初めて来場した行田市の会社員原口裕介さん(30)は「普段、なかなか現地で食べられないうどんも味わえるのがうれしい。子どもたちも喜んでいる」と笑顔で話していた。
サミットは国産小麦の普及と消費拡大、ご当地うどんの再発見を目的として2011年に始まり、3年ごとに開催地を変更。
17年から会場となった熊谷は全国屈指の小麦産地で、麦栽培の技術を確立した麦王(麦翁)こと権田愛三の生誕地でもある。同じく開催地となったラグビーワールドカップ(W杯)日本大会に絡め、「麺 for ALL、ALL for 麺」を合言葉に掲げて運営してきた。
実行委員長の松本邦義さん(54)は「W杯との相乗効果で、うどん王国・埼玉を広めることができた。今後も熊谷から、ラグビーとうどんの魅力を発信していきたい」と総括した。