埼玉新聞

 

就活でも化粧できず…生活困窮者に「コスメ詰め合わせギフト」 一人でも多く笑顔に きょうから志木市

  • 「バンクフォースマイルズ」が「コスメバンクプロジェクト」で提供しているコスメ詰め合わせギフトのセット。右から女性用、中・高校生用、男性用=志木市役所

    「バンクフォースマイルズ」が「コスメバンクプロジェクト」で提供しているコスメ詰め合わせギフトのセット。右から女性用、中・高校生用、男性用=志木市役所

  • 「バンクフォースマイルズ」が「コスメバンクプロジェクト」で提供しているコスメ詰め合わせギフトのセット。右から女性用、中・高校生用、男性用=志木市役所

 長引くコロナ禍で化粧品の需要が減少する中、埼玉県志木市は5日から、「バンクフォースマイルズ」(東京都港区、山田メユミ代表理事)が取り組むメーカーから提供された余剰品を経済的な事情などで購入することが困難な女性らに無料で配布する事業「コスメバンクプロジェクト」を活用し、児童扶養手当世帯や就労支援を受けている障害者など市内の生活困窮者約千人に「コスメ詰め合わせギフト」を無料配布する。同プロジェクトを活用している自治体は全国で千葉県柏市に次いで2例目という。

 配布する詰め合わせギフトは成人女性用(化粧水、美容液、ファンデーションなど)と成人男性用(洗顔、ローション、ヘアバームなど)、中・高校生用(洗顔、ローション、ハンドクリームなど)に分かれており、いずれも時価5千円相当の商品が袋詰めされている。

 同法人は2021年11月に設立。今年3月、知人から同プロジェクトを紹介された香川武文市長が事業の趣旨に共鳴。市内には「コロナ禍の就活でも化粧ができなかった」と嘆く声もあったことなどから、余剰品を解消し、一人でも多くの市民に笑顔になってもらおうと、同プロジェクトの活用に踏み切った。

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