飯能高と飯能南高、統合へ 23年度に開校、新校は現在の飯能高校に設置 飯能市、県教委と合意
2019/11/23/00:00
飯能市は22日、定例記者会見で県立飯能高校と同飯能南高校を統合して、新校を設置することについて県教委と合意したと明らかにした。
両校の統合を巡っては県教委から6月、市に統合案が示され、市は「事前の具体的な説明と十分な協議がなされないまま、唐突な告知だけで事業を推し進める一方的なやり方は極めて遺憾」として市長と教育長の連名で撤回を求める要望書を県教委に提出。8月に両者による協議会が設置され、協議が行われてきた。
19日に行われた第4回の協議会で、2023年度に両校を統合し、新校を開校する▽新校の規模は7学級とする▽22年度まで飯能高校は6学級、飯能南高校は4学級で募集を継続する▽新校は現在の飯能高校に設置する。ただし23、24年度の2年間は現在の飯能南高校の施設も活用する▽新校のビジョンは協議会で合意されたものを踏まえ、今後県が設置する準備委員会に委ねる▽25年度以降の飯能南高校の跡地利用については県と市が協議しながら検討していく―の6点で合意し、協議会は解散した。
同市の大久保勝市長は「統合して良かったと思われることが私どもの思い。合意形成に至ったことで一歩の標(しるべ)ができた」と話した。
■「魅力ある学校つくる」小松県教育長
小松弥生教育長は「協議会を開いていただき、飯能市の皆さまからさまざまな意見を頂いたことに感謝している。その中で新しい学校のコンセプトについて、観光に力を入れており、外部から専門家を招くなど観光関係が学べる体制をとの意見も市からお聞きした。協議会でまとめていただいたことを尊重し、市と一緒に魅力ある学校をつくっていきたい」とコメントした。