プロランナー・川内優輝選手「自分で考えた行動が大切」 五輪・パラ教育推進校に指定の高校で講演
2019/11/24/00:00
杉戸町の県立杉戸高校で21日、久喜市出身のプロランナー川内優輝選手を招いて講演会が開催された。在校生など約千人の参加者を前に、川内選手は「何かのきっかけで人生は変わる。日頃から多角的な視点を養い、自ら考え、やり抜くことが大切」と熱く語った。
杉戸高校は今年度のオリンピック・パラリンピック教育推進校に指定され、講演会は事業の一環。川内選手は自らの競技人生を振り返り、「がむしゃらに頑張っていた時期はけがに苦しみ、努力がなかなか報われなかったが、思考を変え、めりはりのある練習に切り替えたら、けががなくなり記録も伸びた。指示されたことだけをうのみにするのではなく、自分の頭で考え工夫して行動することが大切」と話した。
市民ランナーとして活躍し、国内外の大会から参加するようになると、周囲からさまざまな忠告を受けるようになった。しかし自らのやり方を貫き、挑戦し続けた結果、大きなステージへの道が開け、グローバルな人脈を築くことに繋がったという。
「自分が正しいと思うことは貫けば、オンリーワンの存在としてチャンスが広がる」と川内さん。「辛い練習でも自分の楽しみを見つけ、視点を変えて取り組むことで効果が得られる。何より楽しむことが重要」と述べた。
杉浦正和校長は「今日の学びを自分の中で生かして頑張ってほしい」とあいさつし、3年生の和久晴香さん(18)は「大変な状況に直面しても自分だけと思わず、視点を変えて取り組んでいこうと思った」と話していた。