埼玉新聞

 

高校生が自転車盗難の注意呼び掛け 川口で啓発キャンペーン、盗難防止グッズ配布「必ず鍵閉めて」

  • 啓発品を手渡す高校生(左)=川口市のアリオ川口(同署提供)

 若者が自転車盗難の被害に遭うケースが多いことから川口署は20日、川口市のアリオ川口で県内の高校生と啓発キャンペーンを行った。「自転車には鍵を掛けよう」をスローガンに施錠の徹底を呼び掛け、盗難防止グッズを配布した。

 参加したのは川口市立高校と県立川口工業高校の生徒14人。同署と自転車盗難防止に関する覚書を締結していることから、啓発活動に参加。生徒らは「わずかな時間でも必ず鍵を閉めてください」と利用客に積極的に声を掛け、啓発品300個を手渡した。

 店内の画面では、同署が県内で初めて作成した自転車盗難防止についてのアニメーションCMも放映された。

 啓発品を受け取ったさいたま市の女性は「自転車をよく使うので鍵を掛けるようにしたい。高校生からの注意もインパクトがあった」と話していた。

 同署によると、同署管内の自転車盗の認知件数は、前年同期比99件減の869件(10月末現在)で、そのうち施錠していなかったケースは半数を超えるという。

 13~19歳の被害は全体の約4分の1を占めることから、同署は若い世代を中心に被害への注意を呼び掛けている。

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