埼玉新聞

 

侍ジャパン・稲葉篤紀監督らがアドバイス さいたまで野球教室、少年野球チームの選手らへ熱心に指導

  • 少年たちを熱心に指導する野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(左)=さいたま市浦和区

 野球の国際大会「2019世界野球プレミア12」で優勝した日本代表チーム「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(47)らを特別講師に招いた野球教室「日本通運×侍ジャパン」が23日、さいたま市浦和区駒場の「NITTSU浦和ボールパーク」室内練習場で行われ、県内の少年野球チームの選手ら110人が「世界一」の指導を受けた。

 日本通運が主催。侍ジャパンの稲葉監督と井端弘和コーチ(44)ほか、日本通運野球部の選手らが選手を直接指導した。

 教室では打撃練習と守備練習などが行われ、日本通運野球部の選手らの手ほどきする中、稲葉監督は会場のあちこちを回り、熱心に取り組む選手に声を掛けてアドバイス。

 稲葉監督自らが打撃の際の体の動きを示して指導する場面も見られ、少年選手たちは緊張と興奮の入り交じった表情を見せながら、指導に聞き入っていた。

 指導を受けた「浦和辻イーグルス」の小松莉玖君(8)は「監督はテレビで見るより大きくて、打撃練習で声を掛けてもらった。いつかプロ野球選手になり、侍ジャパンに入りたい」と目を輝かせた。

 「浦和グリーンファイターズ」の木樽大河君(10)は「迫力があり、すごく興奮した。稲葉監督は優しかった。侍ジャパンのピッチャーとして勝ち投手になりたい」と話した。

 教室の後には質疑も行われ、稲葉監督は、世界野球では全選手の強い思いが世界一を手繰り寄せた一因であったことや、少年期からプロとなった後もランニングや素振りなど基礎を欠かさなかったといったエピソードを披露した。

 稲葉監督は「世界一になった『野球熱』があるうちに子どもたちと触れ合うことができ、充実した時間だった。子どもたちには野球の楽しさを知り、好きになってほしい。世界一となり、野球に熱い思いを持つ人が多いと改めて知った。五輪で金メダルを取ることで、もう一度野球熱を復活させたい」と話した。

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