川越の喜多院周辺地区、新築建物の色などに制限 景観形成地域に指定 12月1日施行、将来考えるシンポも
2019/11/26/00:00
川越市の喜多院周辺地区が市景観計画に基づき、新たな都市景観形成地域に指定され、来月1日施行される。地域内で建物の新築を行う際はすべて景観に関する届け出が必要になる。市内の景観形成地域は川越駅西口地区、川越十カ町地区、クレアモール・八幡通り・中央通り周辺地区に続き4地区目。
指定されたのは小仙波町1~5丁目、西小仙波町1~2丁目。約88・7ヘクタールに及び、ほかの指定3地区と比較し、最も広範な地域を占める。
中心市街地の東部に位置し、喜多院や中院、東照宮など多くの文化財と落ち着いた住宅地が一体となった歴史的風致を形成する。県道川越日高線沿いには商業店舗も見られる。
市は地域固有の景観の保全・育成を目的に2017年から、都市景観形成地域の指定に向け、住民代表らと検討協議を重ねてきた。同地区で新たな建築行為の際、建物の色やデザインも景観と調和するよう制限される。
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喜多院周辺地区が景観計画に基づき、都市景観形成地域として施行される12月1日、川越の重要伝統的建造物群保存地区選定20周年を記念した「でんけん川越まちづくりシンポジウム」(川越市、市教委主催)が同市のやまぶき会館ホールで開かれる。
蔵造りの町並みに代表される建築物などを中心とした川越伝統的建造物群保存地区は1999年12月1日、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
シンポジウムでは川越と似た性格をもつ地域の代表者を交え、歴史や文化を踏まえたまちづくりの将来について考える。午後1時40分から。入場無料。
問い合わせは市都市景観課(電話049・224・5961)へ。