<大宮刺殺>交際女性を刺した男、包丁を持っていた理由は「2人で話すため」 被害届撤回してほしく焦った
2019/11/27/00:00
さいたま市大宮区のビル内で1月、交際相手の女性会社員=当時(22)=を包丁で刺して殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われた元前橋市職員の男(26)の裁判員裁判の第4回公判が26日、さいたま地裁(北村和裁判長)で開かれた。被告人質問が行われ、男は「女性の勤務先に行ったのは被害届を取り下げてもらうためだった」などと述べた。
被告人質問で弁護側に、事件当日の行動について問われると「暴力について被害届を出すと女性に言われたので、話し合うために女性の勤務先へ向かった」と説明。包丁を持ち出したことについては「普通に行っても、二人きりでの話し合いに応じてくれないと思った」とした。
検察側は男が事件前、「首切る 死ぬ」などとスマートフォンで検索していたことを指摘。男は「覚えていない。殺そうと思って調べたのではない」と答えた。
裁判官に女性の勤務先に行った理由を問われると、男は「被害届を出すことを撤回してほしかった。届け出を取り下げてもらうことで頭がいっぱいで、女性と話そうと焦っていた」と述べた。