<母子殺害>男の笑い声、赤ちゃん泣き声…殺害認める 容疑で母の兄逮捕 警官にも襲い掛かる/さいたま
2019/12/10/00:00
8日午後6時55分ごろ、さいたま市桜区道場の集合住宅の1室内で、住人の安保王子(きみこ)さん(24)と息子の大翔(はると)ちゃん(3)が血を流して倒れているのを、110番で駆け付けた浦和西署員が発見した。2人は搬送先の病院で死亡が確認された。浦和西署は、署員に包丁で襲い掛かったとして、王子さんの兄で同居する無職の男(25)を公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕。「ナイフで切り掛かろうとしたことは間違いない」と容疑を認め、2人の殺害についても認める供述をしているという。県警は殺人容疑でも詳しく調べる。
浦和西署や県警捜査1課によると、同日午後6時10分ごろ、「赤ちゃんの泣き声と男の笑い声が聞こえる」と近隣住民の男性から110番があり、署員が安保さん方を訪ねた。しばらく応答がなかったが、同47分ごろ、突然ドアが開き、包丁を持った男が向かってきたという。署員にけがはなかった。
男の着衣には血痕が付着していた。両手をけがしているという。死亡した2人は居室内の別々の部屋であおむけに倒れており、上半身を中心に複数の刺し傷と切り傷があった。
男は王子さん、大翔ちゃんと母親(57)、兄(28)との5人暮らし。当時、母親と兄は外出しており不在だった。家族は県警に対して、男と王子さんの間にトラブルはなかったと話しているという。