アレルギーあっても気軽に…卵や乳製品不使用「体も心も喜ぶお菓子を」 熊谷の「nikoちいさな焼き菓子屋」
埼玉県熊谷市星川の星川通り沿いに今年2月にオープンした「nikoちいさな焼き菓子屋」。深谷市在住の平井真由美さん(39)が店主を務めている。乳製品や白砂糖、保存料を使用せず、国産米粉を使ったマフィンなどを販売。平井さんは「思っていた以上の反響で、多くの人に来てもらっている」と笑顔を見せる。
平井さんは神川町出身。群馬県立藤岡北高校卒業後、前橋文化服装専門学校に進んだ。専門学校時代に飲食店でアルバイトを経験したことで、飲食に興味を持つことに。24歳の時に結婚して深谷市に転居し、イタリアンレストランなどで勤務。熊谷市のシェアキッチンを使って焼き菓子の販売を始め、市中心部にある空き店舗を活用して念願の自分の店を持つことになった。
米粉を使った焼き菓子は知人の子どもに小麦アレルギーがあったことから、自分で作ってみたのがきっかけだった。マフィンを中心として、店では卵不使用の米粉クッキー、卵や乳製品不使用の米粉フルーツタルトなども取り扱っている。ほとんど宣伝はしていなかったが、口コミで人気が徐々に広がっており、来店客の7割を女性が占めている。
開店すると、予想以上の来店客数に驚かされた。小麦アレルギーなどで、通常の焼き菓子を食べたくても食べられず、わざわざ遠方から足を運ぶ人も少なくないという。「お店を始めて、こんなにも感謝されるとは思わなかった。今後もおいしい焼き菓子を出していき、どんな人でも気軽に味わってほしい」と語る。
店内は雑貨スペースもあり、焼き菓子を求める女性客からも好評を得ている。「体も心も喜ぶ優しいお菓子を作って、お客さんが少しでも喜んでくれるお店にしていきたい」と話している。
◇平井さんは19日午後8時から放送されるコミュニティーFM「FMクマガヤ」の「須永公人の週刊フードラボ」に出演する。