<母子殺害>顔など中心に数十カ所の傷、母子の死因は失血死 母は腕の刺し傷が致命傷に/さいたま
2019/12/11/00:00
さいたま市桜区の集合住宅1室で住人の安保王子さん(24)と息子の大翔ちゃん(3)が刃物で刺され死亡した事件で、県警は10日、2人の死因が司法解剖の結果、失血死だったと明らかにした。
県警は同日、王子さんの兄で同居する無職の男(25)を公務執行妨害容疑でさいたま地検に送検した。2人の殺害についても認めているものの、供述にあいまいな点があり、県警は動機や経緯を慎重に調べる。
捜査1課によると、王子さんと大翔ちゃんには顔や頭を中心に複数の切り傷があったほか、王子さんの左腕には刺し傷があり、これらが致命傷になったとみられている。傷はそれぞれ数十カ所に及ぶという。
県警は男が現行犯逮捕された際に所持していた包丁や室内から別の刃物も押収。包丁には血が付いており、殺害に使われたとみて鑑定を進める。
王子さんと大翔ちゃんは8日午後6時53分ごろ、通報を受けて駆け付けた警察官に発見された。王子さんは台所、大翔ちゃんは隣りの部屋で血を流して倒れていた。県警は警察官に包丁を突き付けたとして、男を現行犯逮捕。2人への殺人容疑についても調べる。