評判ラーメン飽きない味!看板メニューは「赤沼餃子」 客足が絶えない町中華“龍苑” チャーハンも人気
埼玉県春日部市赤沼の県道十字路の近くにたたずむ「中華飯店 龍苑」は、駅から距離があるものの客足は絶えない。「『あいよ』と言えるのが好き。お客さんに愛着を持ってもらえれば」と店主の関根政弘さん(52)の笑顔がはじける。
地元で生まれ育ち、高校卒業時には中華の道に進むと決めた。調理専門学校を卒業し、市内にある名店「昇龍」で修業を積んだ。親方から「龍苑」の屋号を受け26歳で独立。駅前や大通りを避け、実家の敷地に店を構えた。「15代続く旧家、親が守ってきた土地で店を開きたかった」
看板メニューは「赤沼餃子」。地域おこしの一環として古代赤米の栽培に取り組む地元の仲間と開発した。小麦粉と赤米の米粉を練った皮が特徴。もちもちした食感がたまらない。「配合が難しく苦労した」と振り返る。ギョーザとシューマイの餡(あん)をブレンドしオリジナルの味を追求した。わさびじょうゆで味わう。
あっさりとしたラーメンも評判に。しじみラーメンは健康志向の客向けに創作。千葉県長南町の弘法大師ゆかりの名水を使用。シジミのうま味を生かし、試行錯誤を繰り返した。「うまさとまろやかさを併せ持っている。あっさりして飽きない」と自賛する。
コロナ禍は感染予防を徹底。「味覚がおかしくなったら終わりだから」と、後遺症を負うリスクを最小限に抑えた。ことさら明るく客に接するのは、苦労し真面目に料理と向き合ってきた自負があるから。店のアピールを、と尋ねると、こんな答えが返ってきた。「私はふざけているように見えるけど、味は確かです、ってどう?」
【主な人気メニュー】
あっさりスープのラーメン750円、絶品赤沼餃子(5個)550円、しじみラーメン千円、チャーハン750円、ラーメンと半チャーハン千円など。
【メモ】
中華飯店 龍苑 春日部市赤沼868の1(電話080・2554・6969)。営業時間は昼が午前11時半~同2時半、夜が午後7時~同9時半。名水をくみに行く日があり不定休。駐車場あり。東武せんげん台駅からバスあり。