埼玉新聞

 

大丈夫だよ、がんばろう! 山田邦子さん、乳がん経験語る「泣いて、次の日に前向いて」 さいたまで講演会

  • 乳がんが判明したときの思いや術後の経過などを笑いを交えて話す山田邦子さん=15日、埼玉県さいたま市大宮区のソニックシティ小ホール

    乳がんが判明したときの思いや術後の経過などを笑いを交えて話す山田邦子さん=15日、埼玉県さいたま市大宮区のソニックシティ小ホール

  • 乳がんが判明したときの思いや術後の経過などを笑いを交えて話す山田邦子さん=15日、埼玉県さいたま市大宮区のソニックシティ小ホール

 大宮法人会女性部会創立40周年を記念して、大宮法人会は15日、埼玉県さいたま市大宮区のソニックシティでタレントの山田邦子さんを招いて記念講演会「大丈夫だよ、がんばろう!」を開催した。

 山田さんは2007年に乳がんが分かり、その体験からがんに対する知識と理解を呼びかけるチャリティー団体「スター混声合唱団」を設立し団長を務めている。

 女性部会員や一般の来場者約200人を前に山田さんは「16年前、私はテレビ番組の健康診断で乳がんが見つかり手術をしたが、今こうして笑っていられるのは早期発見、早期治療だったから。正直、がんという言葉の響きでショックも受けたし、今も再発や転移などの不安に駆られることもある」と打ち明けた。

 一方で「ただ、日本人の2人の1人はがんになる時代なので、『私だけじゃないんだ』という気持ちも大切。定期的に検診を受けて早期発見なら治療の選択肢も広がるし、治癒する確率も高くなる。まずは歌や笑いで免疫力を高めて、泣きたいときには泣いて、その次の日に前を向いて明るく生きていきましょう」と話し、持ち前のお笑いネタや参加者全員で歌を歌うなどして会場を盛り上げた。

 大宮法人会女性部会の橋本洋子会長は「創立以来、会員の教養を育む講座を毎年実施してきたが、コロナ禍を経験する中で皆さん健康のありがたさを実感したと思う。山田さんの講演を通して、がんに対する知識や理解を深められれば」とあいさつした。

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