埼玉新聞

 

浦和十二日まち、幸せ願う多くの人にぎわう 千軒近くの露店、境内のあちこちで手拍子

  • 露店で熊手が売れると、売り子らの威勢の良い声が境内に響き渡った=12日午後5時10分、さいたま市浦和区の調神社

 さいたま市浦和区の調(つき)神社と周辺で12日、浦和の師走を彩る風物詩「十二日まち」が行われ、幸せを願う多くの人でにぎわった。

 明治時代から続き、年末に新年の飾り物や正月用品を売る「大歳の市」の一つ。境内や旧中山道には千軒近くの露店が並び、来年の干支(えと)であるネズミや招き猫などを描いた縁起物の熊手を求めて、多くの人が訪れた。

 熊手が売れると法被姿の売り子が「商売繁盛」「家内安全」など威勢の良い掛け声を上げ、境内のあちこちで手拍子の音が響いた。

 桜区で会社を経営する長谷川尚政さん(49)と妻の里美さん(53)は「今年は台風など暗いニュースが多かった。来年はみんな健康第一に過ごしたいですね」と直径60センチの大きな熊手を大切そうに抱えながら話した。

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