24歳逮捕、勝手に3千万円超を引き出したか…自宅に他人のカード194枚 仕事辞め、知り合いに紹介されたのは
2023/06/21/10:12
他人名義のキャッシュカードを使用し、ATMから現金を引き出したとして、埼玉県警捜査2課と浦和署は20日、窃盗の疑いで、川口市芝、無職の男(24)=窃盗罪で起訴=を再逮捕した。県警は男の自宅から押収したATMの取引明細書約200枚を精査。少なくとも3千万円以上の引き出しに関与しているとみて、余罪を調べている。
再逮捕容疑は氏名不詳者と共謀の上、今年5月13日午後5時42分ごろ、千葉県市川市内の金融機関に設置されたATMで、いずれかの方法で手に入れた他人名義のキャッシュカードを使い、2回にわたり現金計48万6千円を引き出して窃取した疑い。同日午後5時半ごろには、越谷市の女性(72)が医療費還付の名目で同市内のATMから48万6390円を振り込んでいた。
浦和署は5月24日、さいたま市南区の金融機関のATMから現金50万円を引き出したとして、男を逮捕。県警が男の自宅を捜索するなどして他人名義のカード194枚を押収。引き出し先の防犯カメラ映像の精査などから今回の事実を特定した。
男は容疑を認め、動機について「仕事を辞め、お金が欲しくて高収入の仕事を探していた。知り合いを通じて出し子の仕事を紹介された」などと供述しているという。県警は余罪とともに、窃取した現金が特殊詐欺の犯行グループに渡っているとみて調べる。また2件の事件に使われた口座について、名義人が売った可能性が高く、犯罪収益移転防止法違反の疑いでも捜査している。