埼玉新聞

 

生徒募集減が2年連続…24年度の県公立中高・全日制 「魅力ある県立高校づくり」で募集停止など影響も

  • 【ちなみ】教室=イラスト

    全日制、2年連続で減少 24年度県公立中高・募集人員発表

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 埼玉県教育委員会は20日、2024年度の県公立高校と県立伊奈学園中学校の生徒募集人員を発表した。国公私立中学校などの卒業予定者数の減少や「魅力ある県立高校づくり」第2期実施方策による募集停止などの影響で、全日制募集人員は2年連続の減少となった。

 全日制の募集は、前年度比6校減の131校で実施し、人員は800人減の3万5600人。定時制の募集は24校で2140人、伊奈学園中は80人でいずれも前年度からの増減はなかった。国公私立中と義務教育学校の卒業予定者は792人減の6万2019人となっている。

 「魅力ある学校づくり」の方策によって岩槻北陵▽浦和工業▽鳩山▽皆野▽八潮▽和光が募集を停止し、人員が計920人減少することに伴って、志望者の増加が見込まれる越谷東▽鶴ケ島清風▽ふじみ野で、それぞれ募集人員を40人増加した。また、2021年に付属中学が開校した川口市立については、24年度からの内部進学の開始と併せて、募集人員を80人増とした。

 全日制で募集人員を減らすのは、朝霞西と所沢西の2校で、いずれも40人減。県立学校人事課は「2校とも昨年、一昨年度と継続して学級増としてきたが、地域の中学校卒業者が減少見込みであること、教室数などの施設面の理由などから学級減としている」と説明した。

 24年度の県公立高校入試の学力検査は来年2月21日で、一部の学校は同22日に面接と実技検査を行う。合格発表は3月1日で、追検査は同4日。
 

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