第86回埼玉県駅伝は3日、男女4部門に計118チームが参加して開催される。男子（6区間42・195キロ）がさいたま新都心駅前、女子（5区間20・5キロ）が鴻巣駅東口付近をスタートし、ともにゴールの熊谷スポーツ文化公園陸上競技場を目指す。スタートは男子が午前8時30分、女子が同9時30分。各部門ごとにレースの見どころを探った。

■市町村男子　三つ巴の激戦必至

　27チームが登録した市町村男子の部は全4部門の中で最激戦部門。さいたま市陸協、埼玉滑川走友会α、上尾市陸協Aの三つ巴（どもえ）だ。実力に差はなく、アンカー勝負にまでもつれる可能性が高い。

　5連覇を狙うさいたま市陸協は今季好時計をマークした大久保、市塚、斉藤が充実。ただ、昨年アンカーで逆転優勝の立役者となった瀬崎ら主力2人が欠場するだけに、主要区間を担いそうな前述の3選手がどれだけ貯金をつくれるかが鍵だ。

　5年ぶりの頂を射程に捉える滑川走友会αは3区の絶対的エース成田に加え、1月27日の新宿シティハーフで自己新を出した5区金子遼が好調。最終6区にも勝負強い森田が控え、1区小林が順調に滑り出せれば、レースを優位に展開できる。

　前回2位の上尾市陸協Aも強力布陣。エース池田と1万メートルで29分台をマークした井下がそれぞれ3、5区か。周りを固める中島、井向、加藤、村松らも順調で穴がない。

　祝部ら好調な選手がそろう昨年4位の川口市陸協、大エースの今井を擁する坂戸市陸協A、元実業団ランナーの児玉が引っ張る朝霞市陸協、さらに5千メートルが13分台、1万メートルが28分台の自己記録を持つ小山が3区を走る日高市陸協も上位候補だ。