家族で窃盗か…父と息子で盗み、娘が盗品売る 母も窃盗事件 容疑で父ら追送検 チャーシュー盗み父ら浮上
2019/12/17/00:00
本庄市など県北部の飲食店や釣具店で盗みを繰り返したとして、県警捜査3課と本庄署、児玉署の合同捜査班は16日、窃盗などの疑いで、いずれも住居不定、無職の夫(62)と長男(26)=いずれも窃盗罪などで公判中=をさいたま地検に追送検した。
捜査班は県北部と群馬県で発生した窃盗事件など計43件(被害総額約397万円相当)を確認、うち38件(同236万円)を追送検し、捜査を終結した。
夫らは妻(55)=窃盗罪で起訴、長女(30)=盗品等処分あっせん罪で公判中=と家族4人で行動。夫、長男が実行犯で、長女は盗品を売るなどしていた。
家族は2月まで本庄市の借家で暮らしていたが、金銭トラブルから退去。知人に借りた車で一緒に行動し、同市内のホテルや車中で生活していた。「生活費が欲しかった」と容疑を認めているという。
夫らの追送検容疑は2月9日ごろ~7月14日ごろまでの間、本庄市児玉町の会社事務所など38カ所に侵入、現金約65万円と電動工具など約1530点(時価計約171万円相当)を盗んだ疑い。
同課によると、2月以降、県北部の飲食店で食材が盗まれたり、釣具店で釣りざおが盗まれる事件が連続発生。6月12~13日、美里町のラーメン店でチャーシュー3本が盗まれる事件があり、付近の防犯カメラの捜査などから夫と長男の関与が浮上した。
6月30日~7月1日には本庄市の飲食店でゲーム機などが盗まれる事件があり、その後の捜査で盗品が群馬県伊勢崎市のリサイクル店で売られていることが判明。県警は7月18日に夫ら3人を逮捕し、11月12日に別の窃盗事件で妻を逮捕していた。