埼玉新聞

 

<全国高校駅伝>男子・埼玉栄、見据える目標は5年ぶりのメダル「攻めて上を狙う」 22日号砲

  • 本番を翌日に控え気合を入れる男子・埼玉栄の選手たち=21日午後、たけびしスタジアム京都

 男子第70回、女子第31回全国高校駅伝は22日、たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)発着コースで開催される。前日の21日は京都市のハンナリーズアリーナで開会式が行われ、男子で3年連続39度目出場の埼玉栄と女子で3年連続3度目出場の昌平が参加。いよいよ翌日に迫った本番へ、両校の選手たちが闘志を新たにした。

 男子の埼玉栄、女子の昌平ともに20日に京都入りし、21日の開会式前に1000メートルで最終調整。状態は万全のようだ。

 埼玉栄は県記録(学校最高記録)を更新し6位に入った昨年に続く入賞を狙う。神山監督は「8位に入るためには(2時間)5分は切らないと。県予選ではタイムにばらつきがあったので、どこまで修正できているか」とポイントを挙げた。

 昌平は21位だった昨年から大幅なレベルアップに成功。過去最高の戦力で、こちらは初の8位入賞を掲げる。浅賀監督は「5人がベストを出せれば入賞は見えてくる。とにかく集中して、持っている力を全て出してほしい」と期待を寄せた。

 スタートは女子が10時20分、男子が12時30分。

■昨年越えへ「攻める」

 男子の埼玉栄は今、組めるベストオーダーで臨む。2年連続の入賞を掲げつつも、選手たちが見据える高い目標は2014年の3位以来となる5年ぶりのメダル獲得だ。

 昨年1区区間賞のエース白鳥を皮切りに、2区の1年生瀬川、2年連続3区の2年生佐藤で流れを加速させ、4区以降で粘れるかが鍵になる。

 昨年は3区に先頭でたすきがつながっただけに2区瀬川は「前回の動画を見てイメージはつくってきた」と気合の表情。初舞台となる4区の2年生高島も「マイナスなことを考えても仕方ない。自信を持って走りたい」と臆する様子はない。

 頼もしい言葉で締めくくるのは、メンバー唯一の3年生で主将の白鳥。「引くことなく攻めれば上を狙える。残る後輩たちへ歴史と伝統をつくりたい」と思いを込めた。

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