埼玉新聞

 

外部からの指摘で発覚…埼玉大、前期日程で出題ミス 物理学科「総合問題」 再採点も合否判定に影響なし

  • 受験者に問題用紙を配布する試験監督者=14日午前9時過ぎ、さいたま市桜区の埼玉大学

    共通テスト受験者に問題用紙を配布する試験監督者=1月14日午前9時過ぎ、さいたま市桜区の埼玉大学

  • 受験者に問題用紙を配布する試験監督者=14日午前9時過ぎ、さいたま市桜区の埼玉大学

 埼玉大学は26日、昨年2月26日に実施した一般選抜(前期日程)の理学部物理学科試験で出題に誤りがあったと発表した。「総合問題」の大問の一つで、設定した条件に齟齬(そご)が生じていた。条件ごとに再採点を行ったが、合否判定に影響はなかった。

 埼大入試課によると、誤りがあったのは図からばねの運動について考察する大問で、図についての説明文中に設定された条件と、その後の出題文中に設定された条件が異なっていた。図の条件のみを適用して正誤を判断していたが、もう一方の条件として正しく解かれた解答についても正解とした。一部の問題については、一方の条件では解答が不可能となるため、全員正解とした。6月14日に、教育系出版社からの指摘で発覚した。

 同課は「受験者全員に文書を送付し周知するとともに、試験問題の確認体制をさらに強化し、再発防止に努める」としている。

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