埼玉新聞

 

3分の1が「危ないトイレ」…埼玉県庁、ベビーチェア付きトイレ「二重ロック」に 優先の3カ所は来月にも

  • 子どもが手を伸ばせばドアの鍵を開けられる位置にあるベビーチェア=26日、埼玉県庁

    子どもが手を伸ばせばドアの鍵を開けられる位置にあるベビーチェア=26日、埼玉県庁

  • 子どもが手を伸ばせばドアの鍵を開けられる位置にあるベビーチェア=26日、埼玉県庁

 公共施設や商業施設などのトイレで、乳幼児を連れた親が子どもを座らせておくベビーチェアやベビーキープについて、親のトイレ中に子どもが手を伸ばしてドアを開けてしまうケースがあることから、埼玉県は26日、県庁舎のトイレ数カ所に二重ロックを設置する方針を示した。6月定例県議会で、金野桃子県議(県民会議)の一般質問に三須康男総務部長が答えた。

 県管財課によると、さいたま市浦和区の県庁敷地内の建物にはベビーチェアが65カ所あり、そのうち20カ所は子どもが手を伸ばせば鍵を解除してドアを開けられる位置にある。子ども連れの来客者の利用が見込まれる1階のトイレのベビーチェアは本庁舎の2カ所と第3庁舎の1カ所。

 同課の担当者は「来月にも1階のトイレから優先して二重ロックを設置する。(災害や非常時など)もしもの場合を想定し、危なくない仕様の鍵を検討したい」と話し、設置後に他の県や市町村の施設、民間施設に向け発信する考えを示した。

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