埼玉新聞

 

男性巡査を停職1月の懲戒処分 知人の酒気帯び状態と知りながら、運転する車に同乗/県警

  • 埼玉県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 運転手が酒気帯び状態と知りながら車に同乗したとして、県警は27日、武南署地域課の男性巡査(24)を停職1月の懲戒処分にしたと発表した。巡査は同日付で依願退職した。

 県警監察官室によると、巡査は11月17日午前4時ごろ、宇都宮市内で、知人の20代男性が酒気を帯びていることを知りながら、男性が運転する乗用車に同乗した。

 巡査と男性らは同日午前0時ごろから同市内の飲食店で飲酒。他2人と男性の車で帰宅する際、栃木県警に職務質問されて男性の酒気帯び運転が発覚した。車は駐車場から約400メートル走行したという。栃木県警が道交法違反容疑で捜査している。

 巡査は県警の調査に対し、男性から呼び出されて電車で宇都宮市内に向かい、飲酒後に男性が車で来ていたことを知ったが、運転代行業者が見つからず車を運転して帰ることにしたなどと説明。「警察官として絶対にあってはならない事件を起こしてしまった」と反省しているという。

 近藤勝彦首席監察官は「警察官がこのような事件を起こし遺憾。職員に対する指導、教養を徹底する」とコメントした。

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