埼玉新聞

 

大宮市場、年末恒例の大売り出し 買い物客で活気、今年の売れ筋はズワイガニとタラバガニ 30日まで

  • 正月用食材を求める買い物客でにぎわう場内=27日午前、さいたま市北区吉野町の大宮市場

 令和最初の正月を前に、さいたま市北区吉野町の大宮市場で、年末恒例の大売り出し「おいでよ大宮市場」が行われている。30日まで。

 「埼玉の台所」とも呼ばれる同市場には、鮮魚や野菜などの卸問屋が約100軒並ぶ。27日は午前8時半の一般開放と同時に、新鮮な海産物や肉などを求めて買い物客が各店に殺到。お目当ての正月用食材を品切れ前に購入しようと、活気に満ちていた。

 約50年前から同市場に店を出す山本水産の山本進吉会長(71)によると、毎年この時期には市場に1日約2万人の客が訪れるという。今年はズワイガニとタラバガニが売れ筋で、値段は例年の3~4倍になるそうだが、「1年に1度は豪華な食事をしたい人が多いのでは」と話す。

 上尾市の70代夫婦は「正月には3人の孫が来るので、成長を見るのが楽しみ。みんなで楽しく食卓を囲みたい」と笑顔で話していた。

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