<母子殺害>母親の兄を再逮捕、突発的に母親殺害の疑い 頭や顔など複数回切り付ける/さいたま
2019/12/31/00:00
さいたま市桜区道場2丁目の集合住宅一室で住人のパート従業員安保王子(きみこ)さん(24)と長男大翔(はると)ちゃん(3)が刃物で切られ死亡した事件で、県警は30日、王子さんに対する殺人の疑いで、同居する無職の兄(26)を再逮捕した。県警は同日、浦和西署に50人体制の特別捜査班を設置。大翔ちゃんへの殺人容疑でも調べる。
再逮捕容疑は8日午後6時ごろ、自宅で、妹の王子さんの頭や顔などを刃物で複数回切り付けて殺害した疑い。容疑を認めているという。
捜査1課によると、兄は母、兄を含めた5人暮らし。当時自宅には兄と王子さん、大翔ちゃんしかいなかった。家族内でトラブルはなかったという。
王子さんは台所で倒れており、大翔ちゃんは別の部屋で発見された。県警は兄が所持していた包丁や、室内から別の刃物も押収。複数の刃物を犯行に使ったとみて調べている。
8日午後6時10分ごろ、近隣住民の男性が「赤ちゃんの泣き声と男の笑い声が聞こえる」と110番。警察官が駆け付けたところ、兄が包丁を持って向かってきたため、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕していた。
県警は王子さんがパートから帰宅後、兄が突発的に犯行に及んだとみて、詳しい経緯や動機を調べる。