埼玉新聞

 

東京五輪まで毎日フルマラソン、さいたまで延べ8千人以上参加 20年7月ゴールへ、大記録達成近づく

  • 1822日目のゴールを迎えた「チャレンジ2020」の挑戦。ゴールまで残り約半年となった=28日、さいたま市南区の別所沼公園

 2020年7月開会の東京五輪までの2020日間、毎日誰かがフルマラソンを走り続ける「チャレンジ2020」のゴールがいよいよ近づいてきた。

 2015年1月にスタートし、挑戦は1月2日で6年目に突入。これまでの約1830日で延べ8千人以上のランナーが参加し、7月13日のゴールへ向け、ラストスパートが始まっている。

 さいたま市南区の別所沼公園で行われている挑戦は、毎朝9時にスタート。周回コースを毎日約46周(42・195キロメートル)し、個人でも、リレー形式でも参加できる。中には海外から参加するランナーもおり、取り組みは大勢のボランティアやスポンサーによって支えられている。

 主催するNPO法人HERITAGE(ヘリテージ)代表の楠田昭徳さん(76)によると、降雪時や、19年秋の台風で大雨が降った時も無事に完走でき、これまで記録中断の危機はないという。

 スタート直後は、残り日数が2千日以上。ゴールははるか遠くだったが、現在、すでに残り日数は200日を切り、大記録達成が手の届くところにまで近づきつつある。

 1822日目の12月28日は、茨城県つくばみらい市の会社員村地哲徳さん(42)が単独で93回目の参加。3時間を切る快走を見せた村地さんは「挑戦を応援したいとの思いで参加し、この挑戦によって仲間が増えた。ゴールまで、仲間と皆、同じ気持ちで何としてもつないでいきたい」と話した。

 楠田さんは「ゴールに向けて息が抜けない。思わぬところで失敗しないよう、最後まで丁寧に対応したい」と話している。

 楠田さんらは、インターネットのフェイスブック(https://www.facebook.com/c2020marathon/)で日々の挑戦を公開している。

ツイート シェア シェア