埼玉新聞

 

<高校サッカー>昌平、2日に初戦 初の16強入り懸け興国と激突 大和主将「新たな歴史を」

  • 15対15のゲームで得点が入り、盛り上がる柳沢(右から2人目)柴(同3人目)ら昌平の選手たち=31日午前、埼玉スタジアム

  • ポゼッション練習でパスを出す昌平の小見(右)

 第98回全国高校サッカー選手権に2大会ぶり3度目の出場となる埼玉代表の昌平は2日、初の16強入りを懸け、初戦の2回戦で初出場の興国(大阪)と激突する(12時5分・浦和駒場スタジアム)。チームは試合を2日後に控えた31日、埼玉スタジアム第3グラウンドで約1時間半の調整を実施した。

 リラックスした雰囲気の中、フィールドプレーヤーは全体の距離感を意識しながら13対13でのポゼッションを行った。その後は中盤からつないだり、クロスからのシュート練習で精度を磨き、続いて約3分の2のコートでGKも含めた15対15のリフレッシュゲーム。最後にPK練習や自主練で締めくくった。

 興国はこれまで多くのJリーガーを輩出している強敵。個の能力が非常に高く、流動的なフォーメーションが特徴的な攻撃型のチームで、藤島監督は「ゲームをトータルでコントロールすることが大事」と青写真を描く。勝負の鍵に対人を挙げるゲーム主将の2年生須藤は「チームとしても、個人としても、たくさんの人をワクワクさせて勝ちたい」と気合を入れた。

 チームが目指すのは日本一。だが、昌平の過去2度の選手権では2回戦が最高成績なだけに、主将の大和は「まずは一つ勝って、新たな歴史をつくりたい」と引き締まった表情で決意を語った。

■好相性の舞台、爆発誓う/小見

 何かをやってくれそうなオーラが全身から湧き出ている。埼玉大会でチーム一の7ゴールをマークした2年生FWの小見は、「自分にとって初めての全国の舞台で、すごく楽しみ。体が軽くて、いいコンディションで臨めそう」と自信を示した。

 今大会の目標は、ずばり「得点王」。30日の開幕戦では国学院久我山の2選手がハットトリックを達成しているだけに、「自分もまずは1点目を狙っていく」と貪欲だ。

 興国戦の会場は埼玉大会の準々決勝で4得点を奪った浦和駒場スタジアム。丸刈り頭がトレードマークの点取り屋は「あの日だけじゃなくて、いつでも点が取れるということを見せつけたい」と好相性の舞台で爆発を誓う。

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