<高校サッカー>昌平、初の8強進出 篠田が決勝点、国学院久我山に1―0 県勢、3大会ぶりベスト8
2020/01/04/00:00
第98回全国高校サッカー選手権第4日は3日、浦和駒場スタジアムなどで3回戦8試合が行われ、埼玉代表で2大会ぶり3度目出場の昌平が国学院久我山(東京B)を1―0で下し、初の8強入りを決めた。埼玉県勢のベスト8進出は第95回大会の正智深谷以来、3大会ぶり。
昌平は立ち上がりから前線の突破力を生かして果敢に攻め込み、放ったシュートは前後半合わせて17本。前半33分に紫藤が放ったシュートは相手GKの好守に阻まれ、後半4分には紫藤のシュートが左ポストに嫌われた。同8分にも小見のシュートがバーをたたくなど、あと一歩のところで得点が奪えずにいた。
国学院久我山に流れが傾きかけた時間帯も、守備陣が集中力を発揮して決定機をつくらせなかった。0―0で迎えた後半ロスタイム、昌平は逆襲から左サイドのスペースを突いた大竹が中央へパスを供給。ボールを受けた途中出場の1年生篠田が相手を1人かわして左足を振り抜き、バーに当たったシュートがゴールラインを割り、決勝点を奪った。
勝利の立役者となった篠田は、「今まで味わったことのない喜び。みんなが僕を信じてパスを出してくれた」と満面の笑みで仲間に感謝。藤島監督も「選手たちが一丸となって、サブのメンバーを含めて最高の準備ができた結果。いつも以上のパフォーマンスを見せてくれた」と充実感をにじませた。
昌平は大会第5日の5日、準々決勝で23年連続25度目出場の前回王者・青森山田と顔を合わせる(12時5分・等々力陸上競技場)。