埼玉新聞

 

人生の交差点に同級生と再会 町への愛着を再認識して…若者が地域外へ流出の横瀬、25歳の成人式

  • 「25歳の成人式」に参加し、記念撮影を行う参加者たち=4日午後1時40分ごろ、横瀬町立横瀬中学校

 進学や就職によって若者の地域外への流出が続く中、25歳という人生の転換期である大切な時期に、同級生や恩師との再会によって横瀬町への愛着を再認識してもらおうと、町立横瀬中学校で4日に「25歳の成人式」が行われた。

 本年度に25歳となる世代の34人が参加し、同級生や恩師との久々の再会を楽しんだ。

 2016年度から毎年開催し、今回で4回目。これまでは8月や年末に旧町立芦ケ久保小学校や町民会館で開かれていたが、今回は年始に町内唯一の中学校である横瀬中学校で実施することになった。

 主催者として富田能成町長は「25歳は人生の交差点。まちづくりは若者が帰ってくるまちをテーマとしていて、人生の中のどこかで横瀬に帰ってきてほしい」とあいさつ。

 参加者全員が中学校時代の写真をスライドで映しながら近況報告で名前や住所、仕事、趣味を紹介し、クイズ大会やお楽しみ抽選会も行われた。

 参加者の中学校時代の教頭だった守屋敏夫さん(62)をはじめ、いずれも当時の担任を務めていた久米みどり教諭(52)や浅見寿文教諭(36)も来賓として駆け付けた。

 守屋さんは「当時は元気のある生徒が多かったが、成長してくれてうれしい。まだまだ人生は長いので、自分が納得できるように自分で決めて、今後の人生を一層豊かにしてほしい」とエールを送った。

 寄居町在住で実行委員長の森田忍さん(25)は「当時は問題児が多かったけど、今では笑い話になっている。年内には横瀬に帰ってくる予定で、やっぱり地元はいいなと思った」と話していた。

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