埼玉新聞

 

秩父の老舗酒蔵で新酒の梱包作業 搾りたて生原酒、光を遮断し品質の変化防ぐ 10日から発売

  • 新酒の梱包作業を行う従業員たち=4日午前10時35分ごろ、秩父市別所の矢尾本店

 秩父市別所の酒造会社「矢尾本店」で4日、本紙に包んで10日から発売する新酒「秩父錦 甕(かめ)口酒」の梱包(こんぽう)作業が行われた。

 同社は寛延2(1749)年創業の老舗酒蔵。甕口酒はもろみの搾り口から垂れてきたもので、何も手を加えないお酒だ。搾りたての生原酒で、光が当たると品質が変わることから、光を遮断するために新聞紙で包んでいる。

 包装紙に使用するのは埼玉新聞で、表には赤で「秩父錦 甕口酒」と印字されている。従業員たちは手作業で梱包作業を実施。酒瓶にラベルが貼られた新酒が並ぶ脇で、1本ずつ丁寧に梱包していた。

 同社執行役員統括本部長の豊田哲也さん(60)は「今年は飲みやすい味に仕上がっている」と話していた。

 甕口酒は1.8リットル入りで税別2200円。

 問い合わせは、同社(電話0494・22・8787)へ。

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