埼玉新聞

 

JR川口駅に停車は「上野東京ラインで」、JRと市が15年交渉 市長「実現するまで要望」、課題も

  • あいさつする奥ノ木信夫市長=6日、川口市

 川口市の総合文化会館リリアで6日、市主催の新春交礼会が開かれ、政財界や市民団体など約1300人が集まった。奥ノ木信夫市長は約40分間にわたり今年の市政の課題について述べ、JR川口駅への中距離電車停車について「最後の最後まで、実現するまで要望を続ける」と活動の継続を宣言した。

 奥ノ木市長は「(2014年の)市長就任以来これまで5回、JRに中距離電車の停車を要望してきたが4回までは断られてきた。今回(昨年11月)の交渉で初めて『できる。ただし上野東京ラインで』という回答を得た。予算面などで勉強することになっている」などと語った。

 地元選出の新藤義孝衆院議員も「15年間、JRと交渉してきた。今回初めて『できる』という反応があった。ただ予算、工期の壁があり、交渉が必要だ」と述べた。

 中距離電車の停車について、奥ノ木市長や新藤衆院議員らは昨年11月20日、JR東日本の西野史尚副社長と面談し、川口駅停車を要望した。JR側は初めて踏み込んだ対応を示したが、市側の想定額を上回る工事費用が提示されるなど、課題が明らかになった。

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