埼玉新聞

 

令和初の「豊かな埼玉つくる・賀詞交換会」、各界から千人集う 五輪パラ、少子高齢化など変化の時代へ一体

  • 清水勇人さいたま市長の発声で乾杯する参加者=7日、さいたま市大宮区のパレスホテル大宮

 新春恒例の「豊かな埼玉をつくる県民の集い―2020新年賀詞交換会」(埼玉新聞社主催)が7日、埼玉県さいたま市大宮区のパレスホテル大宮で開かれ、県内の政財界や文化・スポーツ関係者ら約千人が令和初の新年の幕開けを祝った。今夏開催される東京五輪・パラリンピックでは、県内で五輪の4競技とパラリンピック1競技が行われる。世界の祭典に期待が高まる一方で、少子高齢化や人口減少社会など変化の時代に一体となった対応が求められる。各界のリーダーたちは郷土のさらなる発展を期し、「『ONE TEAM』で前へ進む年に」「連携して光り輝く埼玉を歩もう」と呼び掛けた。

 発起人代表としてあいさつに立った大野元裕知事は「今年は大きな変化の中でも埼玉県が真っすぐ前へと進み始める年。東京五輪・パラリンピックでは県内4会場で5競技がある。県民が『ONE TEAM』となってグローバルな力を取り込み、女性やシニアの力を借りて前へ前へと進む年になる」と力を込めた。

 神尾高善県議会議長は「埼玉県は前に進むしかない。執行部と議会、政治と経済が両輪のごとく『ONE TEAM』になれば、令和は埼玉の時代になる」と期待した。

 続いて県内選出の国会議員が登壇。自民党県連会長の柴山昌彦衆院議員(埼玉8区)は「今年は五輪イヤー。その後どうなるかという心配の声もあるが、変化の時代だからこそ新しいことを踏み出すチャンスにできる。変化の激しい時代にしっかりと産学官民、地方と地方が連携して、光り輝く埼玉をともに歩んでいこう」と呼び掛けた。

 立憲民主党の枝野幸男代表(埼玉5区)は「今年は十二支の初めに戻り、令和初めての新年を迎えた。五輪が埼玉でも開かれ、新しいスタートになる年。埼玉県もますます力を発揮して、県民一人一人が豊かさを実感できる時代へと、力を合わせて頑張っていく大きな一歩を踏み出す年にしたい」と意気込んだ。

 その後、市町村長が登壇。県市長会会長を務める熊谷市の富岡清市長は「皆さんの話の中で『ONE TEAM』という言葉がたびたび出てきて、ラグビーワールドカップ(W杯)の主催者の一人としてうれしい。W杯(の成功)を皆さんと力を合わせて五輪につなげていこう」とした。県町村会会長の皆野町の石木戸道也町長は「穏やかにこの一年災害がなく、皆さんが活躍するように心から祈念する」とあいさつした。

 埼玉新聞社の関根正昌社長は「ラグビーW杯の経験を踏まえ、埼玉県における五輪・パラリンピックが成功すると信じている。問題は五輪後だが、県民、企業、自治体は頑張っている。あとは『ONE TEAM』になって絆を強めることで、五輪後の難局を乗り切ってほしい」と述べた。

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