盗撮事件で逮捕された「科捜研の男」、同僚女性の部屋に侵入した疑い 他の同僚女性2、3人も被害か/県警
2020/01/09/00:00
同僚の女性方に侵入したとして、県警保安課と浦和西署の合同捜査班は8日、住居侵入の疑いで、さいたま市浦和区針ケ谷3丁目、県警科学捜査研究所技術職員の男(37)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年8月27日、県警職員の20代女性が住むさいたま市内のアパート一室に侵入した疑い。「思い出せない」と容疑を否認しているという。
同課によると、男は昨年9月2日午前10時5分ごろ、JR与野本町駅構内のエスカレーターで別の20代女性のスカート内にスマートフォンを差し入れたとして、県迷惑行為防止条例違反の疑いで、現行犯逮捕された。押収したスマホを精査したところ、他の女性の居室内を写したとみられる画像を発見。写っていたものなどから20代女性職員の部屋と判明した。
男は当日が勤務日で出勤していた。女性職員とは面識があったという。女性職員は1人暮らしで自宅の鍵が壊されたり、窓が破られたりしたような跡はなかった。
男は2006年4月、事務職員として採用され、翌年4月から科捜研の技術職員として鑑定などを担当。現行犯逮捕後の昨年9月4日、処分保留で釈放され、年休を取得するなどして出勤していなかった。
男のスマホには他にも2、3人の県警女性職員の居宅内を写したとみられる画像が残されており、県警は余罪もあるとみて調べる。
県警監察官室の近藤勝彦首席監察官は「職員が逮捕されたことは大変遺憾。捜査結果などを踏まえて厳正に対処する」とコメントした。