消える旧車…シルビア、セフィーロなど次々 男女10人暗躍、盗んで転売 1人は車整備会社も経営、捜査終結へ
2023/07/09/17:20
埼玉を含む3都県でスポーツカーなどを盗んだとして、県警捜査3課と行田署、上尾署、大宮署の合同捜査班は3日、窃盗の疑いで、上尾市畔吉、自称自動車整備業の男(51)=同罪で公判中=ら20~50代の男女10人さいたま地検熊谷支部に追送検し、捜査を終結した。同課などではこれまでに自動車盗など35件(被害総額約3110万円相当)を確認、いずれも立件した。
追送検容疑は昨年4月12日ごろから8月24日ごろまでの間、さいたま市や桶川市内などの駐車場や東松山市内の倉庫など7カ所から、乗用車など46点(時価合計696万円相当)を盗んだ疑い。10人はいずれも容疑を認めているという。
同課によると、昨年3月から県内でスポーツカーが盗まれる事件が散発。一部被害車両が発見され、付近の防犯カメラの精査などによって男を特定し11月に逮捕。その後の捜査で他9人の関与を特定した。
主に男が通話アプリを通じて犯行を提案。夜中から朝方にかけてあらかじめ下見を済ませた現場に2~3人で向かい、工具などを使って盗んでいた。狙われたのはシルビアやセフィーロなど旧車と呼ばれるスポーツカーで、共犯者が経営する自動車整備会社などで部品ごとに分解するなどして転売していたとみられる。転売で得た金は生活費や遊興費などに充てていた。