私立高校を希望17・0%、調査開始以来で最高 進学実績を重視する傾向か 進路希望状況、県が調査
2020/01/15/00:00
県教育局は14日、3月に県内中学校(国公私立、特別支援学校中学部)を卒業予定の生徒6万3095人(前年比919人減)を対象とした進路希望状況調査(2019年12月15日現在)を発表した。県内私立高校全日制を希望する生徒は1万713人で全体に占める割合としては調査開始以来最も高い17・0%となった。同局教育政策課は「国や県の学費補助制度の充実により私立の人気が高まっている。大学入試改革の影響もあり、進学実績を重視する傾向が強まっている可能性がある」と分析した。
希望校が未定の生徒を含む進学希望者は6万2551人(同943人減)で、県内中学卒業者全体に占める割合は99・1%(同0・1ポイント減)。2005年12月調査以来、初めて減少に転じた。
定時制や通信制高校、特別支援学校などを含め、希望する進学先が決まっている生徒は98・6%の6万2241人(946人減)で、そのうち、県内外の国公私立全日制高校希望者は5万8038人(1255人減)。県内公立高校全日制への進学希望者は4万2460人(同1932人減)で、1992年実施の調査(66・6%)に次ぐ67・3%となった。
公立高校全日制希望者のうち、普通科は3万2701人で、倍率は前年同期より0・04ポイント低い1・20倍。倍率が高いのは(1)市立浦和2・13倍(2)浦和西1・96倍(3)市立川越1・93倍。専門・総合学科では川越工業デザイン科と大宮光陵美術科が1・80倍で最も高い。定員割れは73校117学科・コースだった。
公立高校入試の窓口出願受け付けは2月17、18日、志願先変更は同20、21日。学力検査は同28日。3月2日に一部の学校で実技検査や面接を実施する。合格発表は同9日。