大麻加工で自宅マンション火災…大麻草栽培が発覚、容疑の男再逮捕 県警が室内捜索、乾燥大麻など発見
2020/01/17/00:00
自宅マンション一室で大麻を栽培したとして、埼玉県警薬物銃器対策課と浦和西署は16日までに、大麻取締法違反(営利目的栽培)の疑いで、さいたま市中央区、会社役員の男(43)=同法違反(営利目的所持)罪で起訴=を再逮捕し、さいたま地検に送検した。事件は、男が自宅で大麻加工品を精製する際、火災を起こして負傷したことで発覚。県警は男が大麻を栽培し密売していたとみて実態の解明を進める。
再逮捕容疑は、営利目的で昨年11月28日、自宅で大麻草4本を栽培した疑い。
同課によると、同日午後7時6分ごろ、マンション1階のコンビニエンスストア店員が火災を知らせる警報に気付いて119番。救急隊が現場に駆け付け、室内でやけどを負った男を発見した。
火災で顔や首、両手に全治約2カ月のやけどを負ったほか、室内のカーテンが燃えたという。
その後に県警が室内を捜索したところ、クローゼットなどから栽培中の大麻草計64本や、計42袋に小分けされた乾燥大麻を発見。男は一時入院していたが、昨年12月17日、自宅で乾燥大麻約8・96グラムを所持したとして、同法違反(所持)容疑で逮捕された。
男は大麻草の破片を集めて大麻ワックスを精製する際にカセットボンベを使用。湯を沸かすため台所のガスコンロに火を付けたところ、室内に充満したガスに引火して火災が起きた可能性があるという。
男は「自分で使うために栽培した」と容疑を一部否認しているという。