埼玉新聞

 

大宮駅前の東日本連携センターで特産品の即売会 鶴岡と村上をPR 地酒や和菓子など名産品が勢ぞろい

  • 山形県鶴岡市と新潟県村上市の物産展には、水産物や地酒など160種以上の商品が並んでいる=16日午後、さいたま市大宮区の「まるまるひがしにほん 東日本連携センター」

 山形県鶴岡市と新潟県村上市は、昨年6月に発生した山形県沖地震の風評被害を払拭(ふっしょく)しようと、「まるまるひがしにほん 東日本連携センター」(さいたま市大宮区)で特産品の即売会を開いている。地酒、農産物、漬物、お菓子など名産品が勢ぞろいし、両市の魅力をPR。18日まで。

 鶴岡市では、あつみ温泉の旅館など主要な宿泊施設で建物の一部損壊などがあり、地震直後に約9千件の宿泊予約のキャンセルが出た。市内の四つの酒蔵では、ビン詰めされた地酒約2万9千本でひびが入るなどして出荷できなくなる被害が発生した。

 村上市では、物産や観光関連の企業に建物などに目立った被害は少なかったが、市内の瀬波温泉の旅館で予約キャンセルなど風評被害が発生。両市では埼玉からの観光客が多い点を踏まえ、集客に向けてさいたま市などの協力を得て、催事を行っている。

 鶴岡市からは特産のエダマメ「だだちゃ豆」を使った和菓子、市内産野菜を使った漬物、村上市は市内で水揚げされたサケを使った「塩引き鮭」など計160種以上の商品が並んでいる。両市の計6蔵の地酒16種も1杯100円で楽しめる。

 鶴岡市の阿部知弘観光物産課長は「PRできる機会を活用し、埼玉を含め首都圏で鶴岡の知名度向上を図り、観光面の活性化につなげたい」。村上市の大滝寿観光課長は「埼玉から毎年多くの観光客が訪れる。改めて村上の魅力を広め、集客につなげ地域活性化を図りたい」と話していた。

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