埼玉新聞

 

AKB48、国内姉妹グループが都内で競演 埼玉出身の荻野由佳さんらNGT48、初日に登場

  • STU48の新キャプテンとして抱負を述べる今村美月さん(左)=18日午前、東京・水道橋の東京ドームシティホール(C)AKS

  • 1年9か月ぶりに単独コンサートを行ったNGT48=18日午後、東京・水道橋の東京ドームシティホール(C)AKS

  • 笑顔でセンターを務めたHKT48の村重杏奈さん(前列左から3人目)=18日午後、東京・水道橋の東京ドームシティホール(C)AKS

 アイドルグループAKB48の国内姉妹グループが一堂に集まり18日から26日までの9日間、都内の東京ドームシティホールで「AKB48グループ2020TDCライブ祭り」を開催。初日の18日には、瀬戸内地方を拠点に活動するSTU48、新潟のNGT48、博多のHKT48の3グループが登場した。(足立英樹)

■STU48新体制を発表 新キャプテンに今村さん、副キャプテンに福田さん

 先陣を切ったのは同会場での単独コンサートが約2年ぶりとなるSTU48。オープニングは新曲「無謀な夢は覚めることがない」をリズミカルなBGMと共に24人のダンサーとミュージックビデオさながらの大迫力のパフォーマンスで初披露した。

 その後は「風を待つ」、「制服の重さ」、「原点」といったSTU48らしい楽曲やユニット曲、ソロ曲など全27曲を熱唱した。

 ライブ終盤では現キャプテンの岡田奈々さんから新キャプテンに今村美月さん、副キャプテンに福田朱里さんがそれぞれ就任することを発表。岡田さんは「2年前の単独コンサートのときはスタッフさんにも怒られてばかりで、よく分からないままこのステージに立っていた。

 この2年間でメンバー一人ひとりが成長し、そばで見ていて頼もしいと思うことが増えた」と話し、「間もなく結成3周年。もう一歩前に進まなければいけない」とグループのさらなる飛躍を誓った。

 今村さんは「キャプテンのかたちはたくさんあると思うので、自分らしく大好きなSTU48をもっともっと素敵なグループにしていけるように頑張りたい」と話し、福田さんは「初めに聞いたときは驚いて不安でいっぱいだったが、キャプテンのみちゅ(=今村さん)を支えられるように、そしてファンの皆さんにもSTU48を応援して良かったと思っていただけるように力を尽くしたい」と決意を新たにした。

■NGT48、1年9か月ぶりの単独コンサート ファンの支えに感謝

 2番目の登場となったNGT48は昨年4月以来、約1年9か月ぶりとなる単独コンサート。

 冒頭では今回出演する選抜メンバー16人を選ぶ合宿の模様が大型スクリーンに約15分間にわたって上映される異例の展開。講師やスタッフから激しい檄が飛び戸惑うメンバー、涙しながらも励まし合うメンバー、弱かった自分からの脱却を誓うメンバーなど次々に映し出される過酷な内容に会場中がかたずを飲んで見守った。

 荻野由佳さん=埼玉出身=は「こうしてコンサートにNGT48単独で出演させていただけることを本当にうれしく思う。ステージに立てなかったメンバーの気持ちもすべて背負って、皆さんに喜んでいただけるよう精いっぱい頑張りたい」と込み上げる気持ちを抑えながら感謝した。今回の合宿について清司麗菜さん=同=は「仲間だし競い合うのは辛かったけど、一人ひとりが精神的に強くなれたと思う」と振り返った。

 終盤では、合宿で鍛えたパフォーマンス力をファンに見てもらおうと、メンバーらはダンス課題曲の「UZA」と歌唱課題曲の「MAXとき315号」を披露。約2時間に及ぶステージを全力で駆け抜けた。

 普段から歯に衣着せぬ言動で人気の中井りかさんは、アンコールの最後に「本当にたくさんの方々がいてくださったから、ここにまた立つことができた」と自身のまじめ過ぎるコメントに照れ笑い。「(合宿で真剣にメンバー同士が競い合ったことで)本当の意味でちゃんとした仲間にやっと巡り会えたというか、メンバーと一緒に活動してきて良かったなと思える瞬間が増えた。これからも頑張ります」と周囲への感謝の気持ちで締めくくった。

■HKT48、絶対女王なきあと「新時代を築く」

 この日トリを務めたのは、結成9年目のHKT48。

 オープニングは「第2章選抜発表」と題し、これからのグループをけん引する新選抜メンバーがポジション順に続々とスクリーンに映し出されて登場。

 自分の“推しメン”がいつ呼ばれるのか、ファンが注目する中、センターに選ばれたのは、バラエティ担当の1期生、村重杏奈さん。まさかの大抜てきに会場内はどよめきと歓声が沸き起こり、シングル曲「しぇからしか!」ならぬ「シゲらしか!」で幕を開けた。

 そこから怒涛のアップテンポナンバーが続き、全国ツアーでもおなじみの寸劇を交えながら終始和やかなムードで進んだ。

 コンサート終盤には「(プレッシャーの中)みんなのおかげで心折れずに無事に終えることができた」とメンバーへ感謝の気持ちを伝えた村重さん。このまま感動のフィナーレを迎えると思いきや、スクリーンには「第3章選抜発表」の文字が。

 わずか1時間半で“村重新時代”が幕を閉じ、1番手(センター)から16番手にポジションが変わる“予想通り”の展開に。新センターに田中美久さんが選ばれ、再び「しぇからしか!」を田中さんセンターで披露した。

 AKB48グループの絶対女王で、昨年春に卒業するまで同グループをけん引してきた指原莉乃さんが観客席から見守る中、田中さんは「今こそより一層メンバーが団結し、信念を持ち、私たちでHKT48の新時代を築いていきたい」と宣言した。

=埼玉新聞WEB版=

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