コンビニでスマホ見ながら歩く男、コピー機使ったので警官職質…「警察証明書」を偽造していた 容疑で逮捕
2020/01/21/00:00
コンビニエンスストアのコピー機を利用して偽造の警視庁職員証を印刷したとして、上尾署は20日、有印公文書偽造の疑いで、住居不詳、自称飲食店従業員の男(28)を逮捕した。
桶川市内では同日、警察官を名乗る詐欺の予兆電話が多発しており、同署は男が現金やキャッシュカードをだまし取る「受け子」役だったとみて調べている。
逮捕容疑は20日午前10時6分ごろ、桶川市内のコンビニに設置されたコピー機を利用して警視庁職員であるかのような職員証1通を印刷し偽造した疑い。「指示を受けて偽物の警察官の身分証を印刷したのは間違いない」と容疑を認めているという。
同署によると、同日午前9時ごろから同市内で警察官を名乗り、「詐欺グループが捕まった」「銀行と残高を確認したい」などとする詐欺の予兆電話が数件あった。
捜査員が付近を警戒していたところ、市内のコンビニでスマートフォンを操作しながら歩き回る男を発見。コピー機を操作して文書を印刷するのを確認したため、職務質問した。
偽造された職員証は「警視庁」「刑事課特殊詐欺防犯係」「巡査」などと記載されており、男の顔写真が貼ってあった。名前は偽名だった。警視庁にはそのような部署はなく、職員証の書式も実在しないものだった。
偽の職員証のデータはアプリを介して送信でき、コンビニで印刷できるという。