さいたまヨーロッパ野菜料理コンテスト、今年は「かぼちゃレアチーズケーキ」が市長賞 年々レベル上昇
さいたま市産ヨーロッパ野菜の認知向上とブランド化を目的とした「さいたまヨーロッパ野菜料理コンテスト」の最終審査会が19日、同市大宮区の埼玉ベルエポック製菓調理専門学校で行われ、新設されたアマチュア一般部門では浦和区の田中雅代さん(51)がさいたま市長賞(最優秀賞)受賞した。
そのほか4部門でも4人が栄冠に輝いた。
「さいたま食文化未来創造プロジェクト実行委員会」が主催。地産地消に取り組む同市の「さいたまヨーロッパ野菜研究会」(北康信会長)などが協力し、今年で4回目となる。
県内の飲食店勤務シェフを対象としたプロ「温菜」「冷菜」「スイーツ」、アマチュア対象で学校給食に携わる「給食」、新設された「一般」の計5部門に今年は60人がエントリーし、書類審査を通過した19人が最終審査に進んだ。
イタリア産キャベツ「カーボロネロ」や菜の花「チーマ・ディ・ラーパ」など、指定野菜を1品以上使用することが条件。料理のジャンルは問わず、味や見た目だけでなく、創造性や完成時の華やかさなども審査対象となる。
調理の制限時間は1時間。参加者は手際良く野菜を切ったり、美しく盛り付けるなど、真剣な表情で腕を競った。
調理を終えると、1人5分ずつのプレゼンテーション。約10人の審査員を前に、味や特徴などを熱心に伝えた。
一般部門の田中さんは、バターナッツかぼちゃを使ったレアチーズケーキを製作。現在は料理教室の講師を務め、この日のために腕を磨いていたという。
「かぼちゃのオレンジ色の鮮やかさと、甘さを生かしたスイーツを作りたい」と昨年10月から企画。市長賞に「これを励みに今後も頑張りたい」と笑顔を見せる。
2013年に市内の若手農家や地元関係者が協力し発足した同研究会の北会長(47)は「参加者もヨーロッパ野菜の特徴を研究し、年々レベルが上がっているのを実感した。一般の部も新設したので、さらに広くヨーロッパ野菜に親しんでもらいたい」と話した。
各部門の最優秀賞と所属は次の通り(敬称略)。
温菜=羽鳥雅晴(オステリア・アズーリカーサ)▽冷菜=大野優希(ビストロ・カシュカシュ)▽スイーツ=庭野満(ホテルブリランテ武蔵野)▽給食=石川順子(市立与野八幡小学校)