AKBグループリクエストアワー、HKT楽曲が初の1位 3月にAKB新曲発売、埼玉出身メンバーも大活躍
AKB48グループは19日、20日の2日間、東京・水道橋の東京ドームシティホールで「AKB48グループリクエストアワーセットリストベスト50 2020」を開催した。(森本勝利)
■【1日目/49位~26位】向井地美音さんら埼玉出身メンバーが随所に登場し躍動
AKB48グループメンバーが一堂に会するリクエストアワーはファン投票で決定した楽曲を披露するコンサート。今年の対象曲は1246曲で、その上位0.4%にあたる50曲をカウントダウン形式で披露した。
1日目は49位(2曲が同票数)から26位を発表。49位は渡辺麻友さん(埼玉出身)の卒業曲「11月のアンクレット」が入り、今回はチーム8東京都代表の小栗有以さん(18)がセンターを務めた。47位には毎年上位に顔を出す「アイスのくちづけ」がランクイン。
センターで歌った埼玉出身の佐々木優佳里さん(24)は「私はあなたを愛すのみ」というセリフを披露すると、思わず照れ笑いを浮かべた。
42位にはNGT48「世界はどこまで青空なのか?」がランクイン。センターの荻野由佳さん(20)をはじめ、清司麗菜さん(18)、山田野絵さん(20)ら埼玉出身メンバーも登場した。NGT48は46位「春はどこから来るのか?」、43位「青春時計」の計3曲が入り、楽曲人気の高さがうかがえた。
AKB48グループ総監督を務める埼玉出身の向井地美音さん(21)は、AKB48各チームのキャプテンと歌う「流れ星に何を願えばいいのだろう」が35位にランクインしたほか、センター曲「だらしない愛し方」(34位)など計4曲に出演しパフォーマンスした。
MCではAKB48各グループの「最終兵器」を紹介。チームKキャプテンの込山榛香さん(21)が推薦したのは、今月13日の「AKB48グループ成人式」に出席した埼玉出身の岡田梨奈さん(20)。
込山さんは「自分のことをよく『地雷』と言ったりするけど、リハーサルなどは率先して誰よりも頑張っている。良くも悪くもチームKのメンバーらしさがある」と評価した。
初日のトリを飾った26位はAKB48の16期の楽曲「抱きつこうか?」。埼玉出身の安田叶さん(17)ら13人が登場し笑顔でパフォーマンスすると、会場は大きな「16期コール」に包まれた。
SNSでは16期の円陣シーンがアップされ、受験勉強中で出演できなかった埼玉出身の黒須遥香さん(18)の名前を叫ぶ様子が公開されるなど、改めて同期の絆を感じる楽曲だった。
■【2日目/25位~1位】HKT48「ロマンティック病」が1位、AKB48の新曲発表も
2日目のオープニングとなる25位にはAKB48の「涙の表面張力」がランクイン。向井地さん、茂木忍さん(22)の“もぎおん”、村山彩希さん(22)、岡田奈々さん(22)の“ゆうなぁ”コンビがキレのあるダンスを披露した。
続く24位にはSKE48の松井珠理奈さん(22)のソロ曲「赤いピンヒールとプロフェッサー」が入った。
23位はSKE48の「Vacancy」が入り、センターを埼玉出身の惣田紗莉渚さん(27)が務め笑顔を見せた。18位は48グループが誇る歌姫である柏木由紀さん(28)の「夜風の仕業」が入り、しっとりとした歌声に会場は温かな雰囲気に包まれた。
15位にはNMB48のダンスユニット「だんさぶる!」の「やさしさの稲妻」がランクイン。所属する埼玉出身の小嶋花梨さん(20)は迫力あるダンスパフォーマンスで観客を魅了した。
10位はNGT48の代表曲「Maxとき315号」が安定の強さを見せるトップ10入り。HKT48の4期生の楽曲「さくらんぼを結べるか?」が5位、毎開催ごとに順位を少しずつあげている横山由依さん(27)のソロ曲「月と水鏡」が4位と続き、残すはトップ3の発表となった。
3位は昨年1位だったAKB48チーム8の「47の素敵な街へ」。埼玉県代表の高橋彩音さん(22)ら各都道府県の代表メンバーが登場し圧巻のパフォーマンスを披露した。
2位はNGT48研究生の「今日は負けでもいい」で、昨年13位からのジャンプアップとなった。埼玉出身の三村妃乃さん(17)ら17人が心を込めて歌うと、グループの先輩メンバーたちは涙を見せながら見守っていた。
そして今年の栄えある1位はHKT48の田中美久さん(18)、松岡はなさん(20)、田島芽瑠さん(20)のユニット曲「ロマンティック病」が輝き、HKT48の楽曲が初めてリクエストアワー1位の栄光を手にした。
田中さんは「美久にとって大切な曲が皆さんにとっても大切な曲になったら嬉しい。みんな大好き!」と感謝を伝えた。
アンコールでは、AKB48の57枚目シングルが3月18日に発売されることが発表された。選抜メンバーが紹介されていくなか、今作のセンターに選ばれたのは16期生の山内瑞葵さん(18)。
多くのファンやメンバーから初センターの祝福を受けると、山内さんは「本当に今の状況が理解できなくて…」と驚きを隠せない様子。
「選んでいただいたからには全力で、必死に、私らしく前向きに、AKB48を…みなさんに見てもらえるように頑張ります」と皆から愛される“ずっきー”らしい、たどたどしくも謙虚にセンターへの意気込みを伝えた。
※高橋さんの「高」は、はしごだか
=埼玉新聞WEB版=