埼玉新聞

 

AKB48単独コンサート 埼玉出身・向井地美音さん、高橋彩音さんらバンド披露「楽しい時間過ごせ幸せ」

  • 単独コンサートを開催したAKB48=21日、東京・水道橋の東京ドームシティホール(C)AKS

  • AKB48グループ総監督として15年目の意気込みを語る向井地美音さん(C)AKS

  • 横浜アリーナでの全国ツアー最終公演が決まり、嬉し涙を流すチーム8神奈川県代表の小田えりなさん(写真中央)(C)AKS

 アイドルグループAKB48は21日、東京・水道橋の東京ドームシティホールで「AKB48単独コンサート~15年目の挑戦者」を開催した。(森本勝利)

 この日はAKB48の全5チームに所属する107人が出演。埼玉出身メンバーでは、AKB48グループ総監督を務める向井地美音さん(21)をはじめ、チームAの篠崎彩奈さん(24)、チームKの湯本亜美さん(22)、安田叶さん(17)、岡田梨奈さん(20)、チームBの佐々木優佳里さん(24)、チーム4研究生の蔵本美結さん(18)、チーム8埼玉県代表の高橋彩音さん(22)らが登場した。

 オープニングは「君と虹と太陽と」でスタート。2019年加入メンバーから加入年をさかのぼる形でメンバーが次々と登場する演出から始まり、AKB48のこれまでの歴史を象徴するような幕開けとなった。最後は4月に卒業予定の1期生・峯岸みなみさん(27)を全メンバーを迎え入れて「ファーストラビット」、「Teacher Teacher」、「法定速度と優越感」とアップテンポなセットリスト(曲目)で、会場は早くも熱気に包まれた。

 その後は各チームごとに楽曲を披露。チームAは向井地さんとキャプテンの岡部麟さん(23)のダブルセンターで「Overtake」をパフォーマンス。チーム8は代表曲「47の素敵な街へ」を歌い、各都道府県名を叫ぶパートでは、高橋さんが「埼玉ポーズ」をカッコよく決めた。

 ユニットは、昨年12月の「AKB48劇場 14周年特別記念公演」で発表された新ユニットなど計10組が登場。向井地さん、高橋さんらで結成したバンドユニット6人は「靴紐の結び方」を生演奏した。キーボードを弾いた高橋さんは「チーム8のコンサートでは伴奏をやったことはあったが、先輩・後輩メンバーと一緒に演奏したのは初めて。今までで一番緊張した」と振り返った。ドラムを担当したチーム4研究生の吉橋柚花さん(20)は「全く(ドラムを)叩けない状態から1か月練習して、何とか出来るようになった」と話すと、会場は大きな歓声とともに拍手に包まれた。

 本編終了前には、AKB48グループメンバーのYouTubeチャンネルを開設することが発表された。15年目を迎えたAKB48の新たな挑戦として、総監督の向井地さんが舵を取り企画実現に至った。向井地さんは「メンバーの個性を発信できる場として、ファンの皆さまはもちろん一般の方々にも知ってもらいたい」と意気込んだ。

 アンコールは「大声ダイヤモンド」で始まり、向井地さんがセンターを務めた。続けて挨拶に立った向井地さんは「AKB48は今回全メンバーでステージに立たせてもらえて本当に嬉しい。約2年ぶりの単独コン(サート)だったので、こうしてAKB48を好きでいてくれる皆さんと楽しい時間を過ごせて幸せ」と胸の内を語った。「メンバー一人一人に物語があるのが(AKB48の)強みだと思う。今のAKB48を好きでいてもらえるようなグループを今年も作っていきたい」と決意した。

 さらに2014年12月から始まった「AKB48チーム8全国ツアー」のファイナル公演が、4月3日に神奈川・横浜アリーナで昼に行われ、夜には「AKB48チーム8 結成6周年記念コンサート 2020横浜エイト祭り」が開催されることがサプライズ発表された。神奈川県代表の小田えりなさん(22)は「チーム8で横浜アリーナでコンサートすることは夢だった。『まだまだチーム8最高だぞ』というところ見せたい」と、嬉し涙を流した。

 最後は出演メンバー全員で「10年桜」を披露し、華々しくAKB48単独コンサートは幕を閉じた。

※高橋さんの「高」は、はしごだか

=埼玉新聞WEB版=

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