埼玉新聞

 

天皇、皇后両陛下が即位後初の来県 所沢の障害者施設を訪問 同じ目線まで腰かがめ、職業訓練を視察

  • 訓練者に声を掛けられる天皇、皇后両陛下=22日午後、所沢市並木の国立障害者リハビリテーションセンター(代表撮影)

 天皇、皇后両陛下は22日、所沢市の国立障害者リハビリテーションセンターを訪れ、入所者らの職業訓練を視察された。両陛下の来県は即位後、初めて。上皇ご夫妻から引き継いだ障害者週間に合わせた訪問。同センターと、併設する国立職業リハビリテーションセンターの創立40周年の記念式典にも出席した。

 天皇陛下は式典で「障害の有無にかかわらず、誰もが相互に人格や個性を尊重し支え合う共生社会が築かれていくことを願う」とあいさつした。

 式典後、両陛下はパソコンを使った職業訓練を視察。視覚などに障害のある入所者らがパソコンを操作する様子を、両陛下は同じ目線まで腰をかがめてご覧になり、入所者から操作方法などの説明を聞き、熱心に質問していた。

 上皇ご夫妻は例年12月の障害者週間に合わせて関連施設を訪れていたが、昨年は即位関連儀式などが続いたため、この時期の訪問となった。

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