埼玉新聞

 

高齢者救った「プロの技」 白昼の国道歩く女性保護「皆がそれぞれの仕事発揮」 戸田の老人ホームに感謝状

  • (右から)グランシア美女木の亀田加奈子さん、長谷川ひろみさん、増渕健蕨署長=12日午前、蕨警察署

    (右から)グランシア美女木の亀田加奈子さん、長谷川ひろみさん、増渕健蕨署長=12日午前、蕨警察署

  • (右から)グランシア美女木の亀田加奈子さん、長谷川ひろみさん、増渕健蕨署長=12日午前、蕨警察署

 国道17号新大宮バイパスを歩いていた高齢女性を保護して事故を未然に防いだとして、埼玉県警蕨署は12日、戸田市美女木1丁目の介護付き有料老人ホーム「グランシア美女木」に感謝状を贈った。

 同ホームの介護福祉士長谷川ひろみさん(58)らは6月25日午後2時ごろ、国道17号新大宮バイパスの中央分離帯付近をふらふらと歩いて渡ろうとしている高齢女性を発見。女性に「休んでいきませんか」などと声をかけて施設内に誘導して安全を確保した後、警察に通報し、家族に引き渡した。

 同ホームは片側3車線のバイパスに面して位置しており、保護当時、女性は疲れた様子で職員が用意した水を2杯、口にしたという。

 同ホーム施設長の亀田加奈子さん(47)は「施設の皆がそれぞれの仕事を発揮できた」と当日の様子を振り返る。増渕健署長からの感謝状を受けた長谷川さんは「これからも困っている人がいたら力になりたい」と話した。

ツイート シェア シェア