埼玉新聞

 

<新型肺炎>県、保健所などに専用窓口を設置 期限設けず、当面の間対応「慌てず相談の連絡を」

  • 新型肺炎への警戒を呼び掛ける、日本語と中国語の文書を張る保健所職員=24日午後4時ごろ、川口市の西川口駅

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、県は24日、県内各地の保健所などに専用の相談窓口を設置した。期限は設けず当面の間、相談に対応する。

 対象は37・5度以上の発熱がありせきなど呼吸器の症状がある▽武漢市への渡航歴がある▽発熱や呼吸器症状が見られる同市への渡航歴がある人と接触歴がある―人など。感染の疑いがある場合は、県内の総合病院を受診できるよう調整する。

 平日の相談は午前8時半~午後5時15分で、県内13保健所やさいたま、川越、越谷、川口の各市保健所で受け付ける。土・日曜日の昼間は保健医療政策課感染症・新型インフルエンザ対策担当(電話048・830・3557)で行う。夜間は午後5時15分~翌日午前8時半で、27日まで受け付ける。同日午後5時15分以降の夜間帯は県救急電話相談(♯7119)で対応する。

 同課は「慌てて医療機関に向かうのではなく、まずは各保健所の相談窓口に相談の連絡を入れてほしい」と話す。

 一方、中国などからの外国人が多く住む川口市は24日、武漢市から2週間以内の帰国・入国者で発熱などの関連症状がある場合には市保健所や医療機関へ連絡するよう求める日本語と中国語の文書を掲示した。市内の保健所関連施設のほか各駅、UR芝園団地、西川口駅周辺の飲食店などに張り出した。

 関連症状は37・5度以上の発熱やせき、たん、呼吸困難、息切れなど。関連症状がある人と、その人と接触歴がある人について、保健所や医療機関に相談することを呼び掛けた。

 問い合わせは、川口市保健所感染症係(電話048・423・6726)へ。

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