<高校ラグビー>川越東、深谷に逆転勝ちで4強へ 正智深谷は3年ぶり 浦和、昌平も準決勝進出
(26日)
(第2日・熊谷ラグビー場)
準々決勝を行い、昨秋準優勝の川越東が深谷に20―19で逆転勝利し、準決勝に進出した。
正智深谷は川越に82―5で大勝し、3年ぶりの4強に入った。連覇を狙う浦和は城西大川越に31―5で快勝、昌平は66―0で熊谷に完封勝ちした。
準決勝は2月1日、熊谷ラグビー場Cグラウンドで正智深谷―川越東(13時)、浦和―昌平(14時15分)のカードで行われる。
■最後まで諦めず堂々と/川越東
昨秋準優勝の川越東は試合終了間際にトライを決める逆転勝利で4強入り。望月監督は「選手が最後まで堂々と戦ったことがきょうの勝因」とほほ笑んだ。
15―19で迎えた残り1分の状況でも諦めなかった。左敵陣深くのマイボールラインアウトから連続モールで中央に。深谷の堅守に手を焼き、左ライン際のスペースにボールを回す。パスを受けたWTB渡辺が「1対1には自信がある」と1人抜き去り、トライを決めて逆転。ロスタイムに深谷の逆襲を浴びたが、フランカー柴山のジャッカルで勝利を手繰り寄せた。
伝統校との接戦を制し、ガッツポーズする川越東の戦士たち。主将のFB江田は「大事な一戦を勝つことができてうれしい。次も勝ち切りたい」と力を込めた。
■少数精鋭で大勝/正智深谷
昨秋4強の正智深谷は、17人の限られた戦力で3年ぶりの準決勝に進出。松本監督は「人数がそろわない中、セットプレーでやられなかったことがよかった」とうなずいた。FW陣のけがでバックスの1年生3人がFWとして出場することになったが、計12トライを奪って大勝した。
主将のSO大竹は「次も勝てるように準備する」と表情を引き締めた。
■堅守光るも細かなミス/浦和
連覇を狙う浦和は、持ち味の堅守が光ったものの、細かなミスが目立った。山本監督は「うまく陣地を取ることができなかった」と語った。低いタックルからボールを奪い、攻撃につなげるもパスの連係やキックでミスが続いた。
ゲーム主将のナンバー8箕浦は「今日は相手チームの研究が足りなかった。次はしっかり準備したい」と切り替えた。
■安定感ある試合 横攻撃に可能性/昌平
安定感のある試合運びで勝利した昌平の御代田監督は「縦の攻撃に安定感はあったが、後半は攻めあぐねた」と渋い表情だ。後半は縦の攻撃に対応されるも、指揮官の目に留まって大抜てきされたWTB平塚の活躍もあり、サイドを使った攻撃の可能性も見せた。
主将のCTB黒埼は「縦ありきでなく、横もしっかり使って次も勝ちたい」と拳を握った。