元中学生が失明…体育祭綱引きで目にロープ当たり 元中学生、春日部市を提訴「診断受けさせるなど怠った」
2019/02/07/00:00
春日部市の公立中学校で2015年、体育祭の綱引きの競技中、当時3年の男子生徒の目にロープが当たって失明したとして、男子生徒と両親が春日部市を相手取り、慰謝料など約4978万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が6日、さいたま地裁(岡部純子裁判長)で開かれた。市側は「必要な指導や実施体制の整備は適切であった」と請求の棄却を求めた。
訴状などによると、男子生徒は15年5月、通っていた中学校で行われた体育祭に参加。綱引きの競技中にバランスを崩して転倒した際、右目付近にロープが当たり、約1カ月後に右目に異変を感じて治療を受けたが失明したとされる。
生徒側は「転倒事故を防止するための指導や事故発生後に専門医の診断を受けさせるなどの義務を怠った」として学校側の過失を主張している。
現在、県内の私立高校に通う男子生徒(18)は取材に「裁判を通して真実を明らかにしたい」と話した。